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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2022年6月15日(水)

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知事記者会見

2022年6月15日(水)


知事発表項目(新型コロナウイルス感染症関連、令和4年度「バイ・山の洲」直売会
幹事社質問(リニア中央新幹線)
幹事社質問(リニア中央新幹線)
幹事社質問(参議院議員選挙)
幹事社質問(訪日観光客受入れ再開)
一般質問(逢初川土石流災害)
一般質問(副知事人事、リニア中央新幹線)

知事発表項目(新型コロナウイルス感染症関連、令和4年度「バイ・山の洲」直売会

(知事)

よろしくお願いします。

梅雨の季節になりまして、今日は梅雨の季節と言えば、アジサイがよく似合うので、今日アジサイが飾られております。

さて、発表項目でございますけれども、大きく2つ、まず新型コロナウイルス感染症関連であります。これをご覧くださいませ。

新規感染者数の減少が続いておりまして、入院患者数、また病床占有率などの国の評価レベルを1に引き下げるための基準を満たしましたので、静岡県新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のご意見を伺い、6月10日から本県における国評価レベルを1に引き下げました。

国評価レベル1への引き下げは、県民の皆様が感染防止対策を徹底いただいたことと、ワクチン接種へのご協力のおかげでございます。

この場を借りてご協力に感謝を申し上げるものであります。

レベル1に引き下がりましたものの、6月8日から14日までの1週間の新規感染者数は2,097人、1日当たり約300人が感染しているという状況です。

引き続き、ワクチン接種の推進、基本的な感染防止対策は必要であります。ワクチンに関しましては、とても重要なことがございます。

3回目の接種につきまして、現時点で、全年代接種率は60%を超えましたが、30歳代以下の若年層に限りますと、依然50%を下回っている水準です。

若年層が接種を避ける理由の1つに、ワクチン接種後の副反応が考えられますが、ワクチンを受けることによってですね、感染しない確率が確実に上がると言うことでですね、後藤さんが示してくれてるX字型の数字ですね、グラフがありますけれども、ああいうものを、今日は出てませんけれども、ご覧いただいて、毎週出してると思いますけれども、接種をすると感染少なくなるんですね。

それをご覧いただいてですね、接種にご協力いただければと思いと思います。

さて接種に関わることでございますが、2つ目のこの画面をご覧ください。

本県では6月3日の金曜から、静岡市のもくせい会館会場で60人の枠でノババックスワクチンの接種を開始いたしました。今週から国がノババックスワクチンの供給を本格化させました。

それに合わせもくせい会館に加えて、6月17日金曜日、明後日から、沼津市のプラサヴェルデ会場でも、接種を開始することといたしました。両会場とも午後の時間帯を全て、ノババックス専用としております。

1日当たり300人前後の方が接種できる体制を整えております。

またお配りしている通り、各市町においても接種会場が設置されることとなっております。

18歳以上であれば、3回目までは、ノババックスを接種できますので、ぜひ接種をご検討くださるようにお願いします。

また県西部地区の新たな大規模接種会場を、7月8日の金曜日から、袋井市にあるショッピングセンターのパティオ袋井へと設置することといたしました。

予約なしでも行けますけれど、予約をされると待つ時間が少なくなるということで、6月21日から予約も受け付けることとしております。

他の会場と同様、午後はノババックス専用といたします。買い物ついでに接種いただくなど、こちらの会場もぜひご活用いただければと存じます。

現在感染状況が落ち着いておりますけれども、皆様には引き続き3回目、4回目のワクチン接種のご検討と、外出時にはマスクを常に携行するということで、必要な場合におけるマスクを着用できる、そういう感染防止対策を徹底してくださるようにお願いを申し上げます。

コロナウイルス感染症関連でもう1つ発表項目がございます。それは海外渡航時の注意事項の周知についてでございます。6月10日から、観光目的での外国人の日本入国が可能となります、なりました。海外渡航時の諸外国地域へ、日本人が入国する場合、また日本への入国に関する規制は、緩和傾向にございますが、今後海外との往来も徐々にではありますけれども、正常化に向かうことが予想されます。これスライドでございますが、海外渡航をされる際、現在の各国の入国規制の状況を、事前に確認しておくととても便利です。準備や手続きを行っていただかなくてはなりませんので、この事前に確認をすると。入国規制の状況は国ごとに異なりますし、さらにですね、このたびたび変わるという、それが現状です。

県民の皆様がこうした情報を手軽に確認できるように、この度、外務省並びに厚生労働省のホームページを案内する卓上用パネルを作成いたしました。

これですね。スライドの2つ目ですけども、出国時、QRコードを読み取っていただきますと、外務省のホームページから、日本から渡航する場合の諸外国の入国規制状況の概要を閲覧することができます。

次のスライドお願いします。

今度は入国時でございますが、入国時のQRコードからは、厚生労働省ホームページから、日本への入国・帰国時の手続きについて閲覧することができます。

次のスライドお願いします。

卓上パネルは県内市町のパスポート窓口に設置いただけるように、各市町にお願いをしてございます。順次設置されると存じます。

今後は県内の旅行事業者にも卓上パネルを配布し、ご活用をお願いしていく予定であります。なおホームページ、県のホームページでも卓上パネルと同じデザインのPDFデータを公開しておりますので、自由にご活用していただければと存じます。

続きまして2つ目も、大きく分けての2つ目の発表項目ですが、令和4年度の「バイ・山の洲」直売会、長野県で初の今年度開催ということについてのお知らせでございます。県は「利他」、人のために、また「自利」、それが結果的に自分の幸せになるという、「利他」と「自利」の精神で支え合う、新しい消費スタイルを目指しまして、県民が県産品の購入や、県内施設の利用をすなわちサービスに預かると、これを積極的にする「バイ・シズオカ」、あるいは山梨県との連携による「バイ・ふじのくに」、そしてそれに長野県、新潟県を加えた4県の連携による「バイ・山の洲」に取り組んでおります。

本年度は「バイ・ふじのくに」をさらに深化させるとともに、「バイ・山の洲」の本格展開を図ってまいります。

このたび6月25日土曜日、26日日曜日、長野県内で善光寺さんにお参りする、その参道の途中におきまして、静岡県内の3事業者が、お茶、水産物等の販売を行う、直売会を開催いたします。「バイ・山の洲」の直売会は、去る6月4日の土曜日と、5日の日曜日に開催した新潟で、これ初開催ということで、今年度初開催だったわけですが、長野でも初開催ということにあいなります。

7月には静岡伊勢丹におきまして、山の洲4県の特産品を揃えた、物産展の開催と観光PRの実施が決定いたしました。中央日本四県の豊かで、また食材が、食事が美味しく、景色が良く、新鮮な県産品をお互いに購入し合える、そういうことでございますので、観光地をお互いに訪問しあう「バイ・山の洲」の着実な広がり、これを実感できるようになりたいなと、若干まだそこまで至ってないなという感じもございます。さらに民間では、金融機関が連携し、ビジネスマッチングや特産品を揃えたマルシェを開催するなど、山の洲域内での取り組みが活発化してまいりました。

県では今後も生産と消費の好循環の創出のため、「バイ・山の洲」の取り組みを進めて参ります。

私の発表項目は以上でございます。

 

 

(幹事社)

幹事社の朝日新聞と申します。今日はよろしくお願いします。

ただいまの知事からご説明がありました3件につきまして、各社からご質問があればお願いいたします。

 

(知事)

今日は後藤さん来られてるのかな。後藤さんどうも。

mRNAのモデルナだとか、ファイザーと違って、ノババックスのワクチンはタンパク質の入れ替えでしたかね。

それで不安に思う人がいるかもしれないのでですね、一言だけご説明をお願いできるでしょうか。相談するのは。すいません。

 

(後藤参事)

皆さんこんにちは。健康福祉部の後藤でございます。

いつもご報道ありがとうございます。これまでファイザー社およびモデルナ社の新型コロナウイルスワクチンに関しましては、mRNAと申します、遺伝情報を体に打ち込んで、その体の細胞は、体の細胞が、その遺伝情報を基に、コロナウイルスのスパイクタンパクを細胞を自分の細胞で作って、それによって免疫をつけるといった仕組みでございました。

先ほど知事からご紹介のあった、ノババックス社、本邦では武田社が作っているワクチンはですね、組換えタンパクワクチンというワクチンの仲間になりまして、たんぱく質、たんぱく質を科学的人工的に合成したタンパク質、そのタンパク質は先ほど申し上げたコロナウイルスのスパイクタンパクに近いものをですね、合成して、それをワクチンの液の中に入っていると、またそのタンパク質のみならず、免疫をしっかりつけるためのアジュバンドといわれる、免疫をしっかりつける、そういう添加物も入っておりますが、それを筋肉注射をしてですね、そこでその入った分だけのたんぱく質によって免疫をつける、というところが、仕組みは違います。

この組換えタンパク質を使ったワクチンは、従来もB型肝炎ワクチンでありますとか、この春からですね、積極的な勧奨が広く始まっています、子宮頸がん予防ワクチン、いわゆるHPVワクチンにおいてもですね、同じ仕組みで作られていて、従来からお子さんをはじめとして広く使われているワクチンでございますので、副反応も、発熱や体のだるさ、頭痛といったものは、これまでのmRNAワクチン、ファイザー、モデルナよりも少ない、あるいは症状は軽いというふうに聞いていますので、ぜひこれまで2回のファイザー、モデルナのワクチンで、特に2回目の副反応、発熱、頭痛、だるさが強かった方ですね。

3回目まだ打つことを、戸惑っておられる方はぜひご検討をお願いしたいというふうに思っております。

以上でございます。

 

(知事)

どうもありがとうございました。

というわけでですね、B型肝炎のワクチンであるとか、子宮頸がん予防ワクチンとか、ということで、すでに定着しているワクチンでございます。

そういう意味でですね、副反応を抑える、危険性があまりないということでございますので、ぜひ、安心して受けていただければというふうに存じます。

以上であります。




幹事社質問(リニア中央新幹線)

(幹事社)

ありがとうございました。特にないですかね。

では幹事社から3点ご質問いたします。

まずリニア中央新幹線についてであります。

先だって国の有識者会議、南アルプスの自然環境保全の議論を目的とした会議がスタートいたしました。先だって知事は、会議について談話を発表されておりますけれども、改めて今回の会議のメンバーの選定、選定されたメンバーについての印象とですね、それから今後特に期限を限らずに、議論をしていくということですが、審議に対する期待と不安というものがあれば、改めて教えてください。2点目でありますが…。

 

(知事)

1つずつやりますか。

 

(幹事社)

1つ目お願いいたします。

 

(知事)

1つずつやりましょう。まずはメンバーの印象ですけれども、本県の南アルプスの自然、また水環境を守るという、水資源を守るということに、通暁されている3人の先生ですね。丸井先生それから、板井先生でしたか、それから増澤先生が入ってくださったということも、大変期待が持てるということです。

しかし、本当に期待ができるかどうかはですね、その、この会議が、何を目的にしているのかということを、会議のメンバーによって決めると、何を議論していくかをこれから決めるという、ことですね。ですからそこで、この南アルプスにつきましては、環境大臣意見で、このユネスコのエコパークとの関わりがあると、そういうことで、国際的な広がりもあるわけですけれども、これはですね、決してそのダメージ与えるようなことをしないと、といったような大前提を含めて議論されるのか、何か適当に調整してですね、議論するのか、そのあたり、これはあの会議の委員の先生方の見識にかかっているというふうに思いますが、今回、3人の本県専門部会の先生方がリーダーシップを発揮していただいて、いかにして南アルプスの生態系、これを保全するかと言う、その筋を見失わないようにですね、していただきたいというふうに思いますね。これに関連しまして、どんな不安があるかということですが、不安は一番大きいのは、国交省のリーダーシップがないということですね。会議を開いただけですね。

ですから、どういう目的かは、この会議の先生方に決めてくださいと言われて、唖然とされたんじゃないかと思います。

何を議論したらいいのかと。専門それぞれ、生態系に関わるとはいえですね、だいぶ違います。

この方たちにですね、議論すべき内容を決めてもらうというんですから。これはあの、リニア新幹線の、この南アルプストンネル工事によって、南アルプスの自然環境、あるいは生態系、これがですね、ダメージを、受けては困るということでこれを議論していただく、そのことについて一言もないのかというぐらいのリーダーシップの欠如ですね。

これは昨年の12月に、何て言いますか、中間報告で、これは流量に関わる中間報告だったわけですが、最終報告と言っていいでしょう。これは私は破綻しているというふうに思っておりますけれども、そこで次は生態系を議論すると、述べられたにも関わらずですね、半年もかかったというのは、この間何をされていたんですかと。この間、静岡県の方はもう書かれている、次の段階に早く入ってくださいと再三再四ですね、要請してたわけですね。

これが岸田総理の一言によって、その翌々日にこれを開くという。開く内容については、会議のメンバーにお願いしたいという、そういう体たらくなわけですね。

ですからリーダーシップがないということに対して強い不安を、大きな不安を覚えます。

それから、リーダーシップに関しましては、なにしろ環境大臣意見というのを出されているわけですから、環境省がですね、リーダーシップをとるべきであると。でとりたいと言ってらっしゃるというですね、お話が聞こえてきましたので、私は山口環境大臣閣下に対しまして、しっかりリーダーシップを発揮してくださいという書簡を送りました。その書簡の写しは、皆様のお手元に配ってございますか。

返事はありません。返事がないだけじゃなくてですね、オブザーバーとして出るというだけでありますので、従って、環境省もリーダーシップを取る気がないのかと、いうふうにもとれますね。

ですから、環境省は、本来自分たちが所轄している事柄について議論するのでありますから、積極的に関与してですね、リーダーシップが欠如している鉄道局をですね、支えるというそういう役割を持ってるんだってことをしっかり自覚していただきたいと、いうふうに思います。

それからこの間、中間報告に関わることで、国交省から指示を受けてですね、県の専門部会で、JR東海が全量戻しの方法について案があるというので、それを紹介しなさいってことだったわけですね。

その過程でですね、出てきた事実がありました。

それがですね、ルートを南アルプスルートというのが、決定される過程の不透明さと、あるいは、非合理性ですね。巨摩山地は、この地質が脆弱だとか、土被りが相当深いとか、あるいは突発湧水があるってことで、ルートが回避された。

南アルプスは大丈夫だってことで始めたわけですね。そう書いてあります。

ところがルートが決まった後ですね、平成25年6月の、JR東海がお願いされた、JR東海がなさった、この環境影響評価に関しまして、巨摩山地を回避するべき理由よりも遥かに厳しい条件が南アルプスルートにあるということが明記されているわけですね。

切羽の崩壊っていうことも書かれている。高圧のその地圧がありますものですから、突発湧水も、おびただしくなる可能性があると、それがトンネルの形が変わる可能性もあると。

それから土被りはもうはるかに巨摩山地よりも深いわけですね。

にもかかわらず、どうして進めるんですかっていう、それをですね国交大臣宛に、斉藤鉄夫国家、国交大臣宛に出しました。

この返事はですね、さしあたって、公にJR東海を含めて、次の環境、この国交省、うちの有識者会議でですね、明確にされるべきであると、明確にしてくださいというふうに言いましたので、この返事はないわけですね。

これは由々しき問題です。

そういうことでその国交大臣宛の手紙も、もうすでに記者提供しておりますけれど、今回、改めまして皆様方のお手元に配りました。

そういう意味でですね、国交省鉄道局のリーダーシップの大いなる欠如、そしてリーダーシップをとろうとしない、環境省に対する一抹の危惧と、いうのもございます。以上です。

 

(幹事社)

ありがとうございました。

今のご質問したリニアについて、各社さん何かご質問があればお願いいたします。

 

(記者)

共同通信です。よろしくお願いします。

リニアの関連で、先日、あの、知事がリニアの促進期成同盟会に加入再申請されたということですけれども、沿線の知事の方々からは、静岡県が本当に促進の立場なのかですとか、意図がちょっとよくわからないというような声も出ておりまして、やや牽制している動きも、加入を牽制する動きも出ているように見えるんですけれども、まずそういった反応が出て、あの沿線の県からも出ているということについて、知事の受け止めを教えてください。

 

(知事)

はい。元々これは申請をいたしまして、それがペンディングになったまま、今回リニア中央新幹線の特別委員会という自民党の委員会の古屋委員長の方からですね、そこに会長が、大村さん同席されておりましたので、川勝が入る気持ちがあるかと、もちろんありますと。

そしてぜひ、入ってもらおうじゃないかと、そういうふうに総括をされまして、時を置かず私、申請書を書きまして、なぜ、リニア促進期成同盟会にですね、入るというのかというのを、明確に申請書に書き込めましたので、申請書のコピーを皆さんお持ちですか。

そこにですね、書けることは全部書いてあります。ともかく、甲府から東京まで行きたいというのが、これは長崎幸太郎知事さんが、そこからだけでも先に作ってほしいとまで言われてるじゃないですか。

私は兄弟県ですから、大賛成ですね。

隣の神奈川県知事も、国策だから、早くやれっておっしゃってるわけですね。

東京都では品川の駅の建設が始まってます。今、ターミナル機能を持ってるのは甲府だけですから。ご案内のようにリニアはですね、運転士がいません。従って全部コンピューター制御で動くわけですが、その機能を持ってるのは甲府だけなわけですね。

ですから、その甲府から西にも行くよりも東にですね、作った方が早くできるわけですね。大賛成だと、促進してくださいと。

だから山梨県、神奈川県、それからその、東京都に対してですね、工事をするななどというようなことは、とんでもない、どうぞやってくださいと申し上げたわけですね。そう書きました。

それからですね、飯田まで決まったわけでありますが、飯田、中津川、そして名古屋駅とこういうふうにわけですけれども、これはですね、中津川の木曽山脈の後ろ、南の方にずっと越せば、飯田はもうそこですから、飯田に仮に駅ができますれば、これもう静岡県の2つ目、2つ目のといいますか、政令指定都市、浜松市は非常に面積が広くて日本で1番面積の広い政令指定都市で、天竜区の北側、水窪辺りの方たちはですね、浜松の市街地に出るためには相当南に下りてこなくちゃいけないと。ところが仮に飯田に、その、リニアができますと、三遠南信ですから、三遠南信道という自動車道路についても悲願であると同時にですね、そこに、もう15分ほどで名古屋に行ける、その駅ができればですね、いいわけで、こないだ私は中津川まで行きまして、大賛成だと。中津川にたまたま10ヘクタール余りの、テクノパークを作るっていう施策が目の前にありましたので、すごいとこなので、そこに最高裁判所のですね、機能を持ってくるということができますんだと、検討しますとまでおっしゃってて、もう心から応援したいということを青山市長さん以下、関係者にですね、そこにいらしたリニア関係の幹部の方たちに明言いたしました。

ですからそこから西の方にですね、名古屋までできる限り早くしてくださいと。ちょっとご案内のようにですね、これはあの名古屋から、三重を経て、奈良、そして大阪に行くわけですが、このルートはですねほぼ決まってますけれども、まだ亀山も、あの本当特定の町、亀山市ということは決まりましたけども、特定の場所は選定されたわけではありません。

また、奈良の方もですね、奈良市の近辺の3ヶ所という言い方に留まってるわけですね。

大阪は新大阪駅へと言われてるだけで何も決まってますんでですから、こうしたところはですね、もうもともと2035年に全部やることなんですから、できるところからやったらいいんじゃないですかと。

どこでも、私はそうした工事をすることに対して、それも足を引っ張るようなことは一切しないと。本県は、突然ルートが決まった。しかもルートの決まり方がですね、先ほど申しましたように不透明なところがありますから、こうしたことをクリアしないことには、国策で国民のためのこのリニアがですね、静岡県民を犠牲にしかねないことでありますから、そこはしっかりとやっておりますと、JR東海または国と連携してやりたいということで、私どもは、私どもが故に、工事の足を引っ張ってると、そういう気持ちは全くないということを書いたのでですね、ほかの県の人たちが静岡県のせいだというのはどうしてでしょうね。

それはですね、おそらくですね、その工事のやり方を南アルプスから先にやって、後に行くとかっていう、そういう何か硬直的な工期を決めてるのかっていうふうに邪推もしたくなるほどです。どんどんなさればいいというふうに思ってるわけですね。できるところから。そういうことでございまして、リニア中央新幹線、これもう何十年も経たプロジェクトであります。ただそのルートの中に突然登場した静岡県ですから、残念ながら他の方たちがですね、期成同盟会を作るといった形で、様々なこの貢献をされてきたのと違って、本県の場合はむしろ不安材料が多いので、これを何とか早く払拭したいということなんですね。どこにも私は、あの、皆様がたに迷惑かけるようなことをしてるつもりはないということですから、ぜひ入会を認めていただきたいということであります。

 

(記者)

あの、沿線の知事の方のコメントですとか、期成同盟、促進期成同盟会の考えを見てますと、促進というのは現ルートでの促進というのを踏まえているのかなと思うんです。あの同盟会は踏まえてると思うんですけれども、川勝知事はその現ルートでの建設に、促進だという立場でいいんですか。

 

(知事)

これがそのルートが決まった過程と、そのルート上の問題はありますね。

水全量戻し他47項目が、指摘されたわけじゃないだろうと。JR東海はこれを明確に否定しなくちゃいけません。あるいはその解決しなくてはなりません。

問題を解決して初めてですね、できると。一緒に解決しましょうということでやってるわけですね。

ですからですね、そのルートを前提に、そのルートを前提にしたところで問題点ちゃんとクリアできてますかということで、目下のところ全量戻しがですね、挫折したわけですね。

自分では掘った水を戻すことができないと。先進坑を掘った場合の水は、これは田代ダムから、田代ダムの方に取水しているものを戻しますと。これはトンネルを掘削する時に出た水を戻すってことと違いますから。それからその水はすごくいい、きれいな水です。表流水ですから。

しかしながら、ポンプアップして戻る、戻す水は、本坑、斜坑あるいは導水路トンネル、導水路トンネルですら、5km(正しくは、「約11km」)ありますからね。

それを掘ったときに出る水ってのは、その表流水のようなきれいな水ではありません。これは泥水であるし、場合によってはヒ素とか、重金属が含まれてる可能性もあります。

だから水質の問題もあるし、水脈の問題もあるし、今これから議論されてる生態系の問題もあります。

どの方が知事になられても、同じ問題をですね、全く目をつぶって、はい、やってくださいというふうにはいかないと思いますね。

ですから、私は皆さんの立場に立っておりますのと同様にですね、そういう紋切型のことを言われないで、そもそも皆様方と違って、突然2011年か12年にですね、ルートが決まったわけですね。ですから、そのことは十分に理解していただけると私は信じております。

 

(記者)

では、リニアという、その計画、大きな計画については賛成だけど現ルートに関しては反対という立場で、今回。

 

(知事)

そんなふうに言ってません。

現ルートのうち、甲府から神奈川は相模原で…

 

(記者)

現ルートっているのは、静岡工区を含めた現ルートのことを言ってるんですが。

 

(知事)

それは違うでしょう。現ルート全部反対してるじゃありませんからね。

現ルートも、その静岡工区について問題点が指摘されているので、どこにも問題ありますよ。でもあまりにも大きな問題点だと。

 

(記者)

その現ルートとを問題なく実現させるために、今、JR東海などの協議をして、促進の立場で、この期成同盟会にも加入したいとそういう意図でしょうか。

 

(知事)

そうですね、現ルートに対してですね、問題点をクリアして、解決できれば問題ないでしょう。

 

(記者)

わかりました。最後1点ですけど、おそらく知事の中ではずっと一貫してその促進の立場、お考えだと思うんですけれども、多分、他の知事むしろ関係、静岡以外の関係者の方々は多分、なかなか立場がよくわからないという声が結構あって。

 

(知事)

そこはまさにポイントでですね、私はそれぞれ相手の立場わかってるつもりです。いわゆる国土審議会等々にも関与してましたから。関西の方たちの経済界の方たちですね、これにかける想いってのはいかに深いかっていうのは、もう20年前から知ってますよ。ですから私は十分理解してるつもりなんですが、例えばこないだ中津川に行きました。

青山市長さんはですね、中津川のことにしかご関心がないように見受けました。

また中津川のリニア推進関係の部長さん以下局長さんもですね、そういうご関心しかない。中津川をリニアを通していかに発展させるかという、そういうご関心でしたね。

ですから、私としましては、こないだそちらに行って、まず対応を始めるということをしましてですね、これがもしこの一緒にこの仲間になればですね、問題点を一緒に解決できるという、そういうメリットもございます。

それを古屋委員長は指摘されて、お互いの情報共有しながらですね、一緒に前に進めていこうという。私はその趣旨に大賛成で、もともと始めからそのつもりで申請したわけですから。

 

(記者)

たとえば同盟会からの加入を認める認めないと判断するに当たって、知事本人から説明を求められた場合には、知事もそういったお考えを、会員の知事の方々に説明するというふうにも考えられると。

 

(知事)

もちろんですよ。

私はそれをあの、ことあるごとにやってるわけですが、皆さん方のご報道も一因があると思いますが、静岡県で遅れてるから2027年の開業が遅れるとかと、そういう文脈の中で全部言っちゃうでしょ。

だけど、他の知事さん、例えばですね、水問題は重要であるということをさすがにですね、長崎幸太郎知事さんはよくおわかりになって、さしあたってできるところ、しかもリニアにとって一番重要なところは、ターミナル機能です。

このターミナル機能を持ってるのは甲府だけですから。甲府の工事は、その大月からさらに相模原の方にですね、向けてやってきてるわけですね。

それを先にやってやるべきだとこれもっと合理的なご判断で、本当にこういうことを、こういう方がですね、こちらを理解しながら促進する方法がありますよと言われてるわけですね。でしょ。

ですから、その、そういうですね、ことはお互い意思疎通ができる関係になって、できたわけですね。

いきなり始めからお前だましてるっていうのはですね、言う人は若干いるかもしれませんけども、でも話せばわかると、というふうに私は信じております。

 

(記者)

本当に最後なんすけど、その申請して何か認められる見込みとか、何か時期的なものとか何か聞いてたりはしますか。

 

(知事)

いえいえ、これ日本のために私達はですね、静岡県が何ができるかという観点でやってますからね。そういう村八分的なことはしてはならないと思いますね。

 

(記者)

その加盟、期成、促進期成同盟会からいつ頃までに結論出すですとか、何か知事に。

 

(知事)

いや、相手任せです、今。

 

(記者)

ありがとうございます。




幹事社質問(リニア中央新幹線)

(幹事社)

はい。テレビ静岡さん。

 

(記者)

テレビ静岡です。田代ダムの件がちょっと出たのでお伺いさせていただきます。

前回の田代ダムの水利権の更新の件でございます。

水利調整協議会(正しくは、「水利流量調整協議会」)の議事録等がインターネットが上がっていないんですけれども、そのまだちょっとよくわからない部分もあるんですけれども、少なくともその会議があった2015年時点でリニアの工事に伴う大井川の水流出への懸念が出ていたわけですけれども、県として東京電力に対しては、リニアにおけるこの水流出の懸念があることや、その点を考慮して欲しい旨は伝えたのでしょうか。いろいろな権利や調整があること、水利権が難しいことは重々承知ですけれども、まず事実としてその旨を伝えたのでしょうか。

 

(知事)

いいえ。

 

(記者)

それはなぜでしょうか。今手元に会議録の写しありますけれども、委員からはリニアについて一言も触れないでいいのか疑問に思うですとか、リニアの関係は大井川流域全体を考えれば関係ある、これは別あれは別では理解が得られないなどと発言されたと記されています。

また会議の終盤には、事務局を含めて県側の意見に対して、リニアについて一言入れるなりが必要ではないか、委員が言ったことをもう一度考えてほしいとまで言われてます。

なぜ頑なにその懸念を伝えなかったのですか。

 

(知事)

いいえ私はあの、そこに東電さんがいらっしゃるわけですからね。

リニア、あの、大井川水利調整協議会(正しくは、「水利流量調整協議会」)というのの最大の協議の相手は、東電さんとそれ以外です。それで国もそこにいるわけですね。ですから、その協議会における中身をですね、共有して、問題点を明らかにするというのは、その会議の目的で、それと同時にですね、2017年から2027年、2007年に最初に開かれ、最初に協議会が設定されたんですね、そして2017年のときもですね、結局東電からいかに水をこっちに戻していただくのかっていうのがポイントであって、リニアに対する懸念も当然あったと思いますけれども、この件は、トンネル工事と直接関係ありませんからね。

 

(記者)

だから私が聞いたのは、トンネル工事と関係ないのは重々承知だし、それ、そういう協議会の目的もわかるけれども、委員からはこのような意見が出ていたのに、あえて触れなかった理由を聞いているのであって、ちょっと今の答えだと僕の……。

 

(知事)

あえて触れてなかったというつもりはありません。

そういう意図的に触れなかったという意図は全くありません。

全体、これはもちろん砂防局長がですね、全体を仕切ってるので、そのご判断に任せてきたということであります。

あえてそういうことをしてはいけないとか、これをしなさいとかと言ったことはありません。

 

(記者)

今話題になっていたルート選定の疑義ですけれども、難波理事が先般の県の専門部会の後の囲み取材で、ルート選定の疑義について、今そこを議論しても前に進まないというような趣旨を発言されていたように記憶しております。またルートで決定した直後2010年代前半だったと記憶してますけれども、知事自身はいわゆるバーターとして新幹線新駅を求めてますし、このことから察するに、その当時は少なくとも現ルートへの理解があったと思うんですけれども、このルートの話題を突然このタイミングで出すっていうのは、単にゴールポストを動かしてるだけとも受け取られかねないと思うんですけれども。

 

(知事)

バーターではありません。リニアがサービスを開始すれば、静岡県のひかりとこだまの本数が増えるというは当然であり、そして、この飛行場の下に

 

(記者)

ひかりとこだまの話なんかしてなくて、新幹線新駅の話です。

 

(知事)

そうです、その話をしてるわけです。したがって、新幹線新駅というのも、このテーマになりうるということで、葛西さんと実際に話をしてるわけです、それを。

 

(記者)

いや普通考えたら、こだまとひかりが、のぞみがリニアに移るから本数が増えるとなると、駅を増やしたら単に時間がかかるだけだと思うんですけど。

 

(知事)

それは違うでしょ。JR東海さんもそう考えていません。

 

(記者)

いやいやだから、そもそもJRは新幹線新駅を考えてないんだから、考えるもへったくれもないでしょう。

 

(知事)

リニアが先だということですね。

リニアができて初めてそのサービスが開始されて、それでダイヤが変わるわけです。

これはいわゆるリダンダンシーといいますか、この現在の東海道新幹線のいわばサブシティアリーといいますか、その、補助のために作るわけですね、災害の観点からも含めて。ですからですね、もちろん他の別の目的もあります。すなわち大都市圏を作るという、これはその早く結ぶということでありますから、そうしますと、その今で1番早いのぞみよりも200キロぐらい時速がですね、高まるわけですね。従って、1つの圏になると、そうすると、いわば、今のやつは急行と鈍行の既存の新幹線は、サービスになるというのは、これ普通に考えてJR東海さんもその考えであると、私はそう考えました。

 

(記者)

いやだから、だいたいこだまとひかりが鈍行機能に代替されるのはわかるんですけれども、それと新幹線新駅との結びつきは全くないと思いますけど。それはもうここで議論してもしょうがないと思うんで、いいんですけれども、先ほど申し上げた通り、難波理事がこのルート選定について、今そこを議論してもというような趣旨を発言されているわけですけれども、これは明らかに知事の考えとずれているんですけども、静岡県としては、何が真意なんですか。どちらを我々は信じればいいんですか。

 

(知事)

ルートの変更はですね、今議論するべきじゃないでしょう。

今やってるのはですね、まずは流量が

 

(記者)

ルートの変更じゃなくてルート選定への疑義です。

 

(知事)

ありますよ、これは。

 

(記者)

だからそれで副知事、当時の副知事は今そこを議論しても前に進まないというような主旨を囲みでされてたんです。そうすると、この知事の今やってる行動とそのときの、当時の副知事の発言との整合性がちょっとよくわからなくて、我々はどちらを信じれば良いんですかという話です。

 

(知事)

このルートの変更それ自体について議論をするべきではないというのは私も同じですね。何しろその47項目を全て解決するというのが県の基本方針ですから。

ですから、その基本方針でやってるというのは、県の一貫した同じ全て立場でやっているということです。

 

(記者)

よくわからないけど、いいです。

 

(幹事社)

中日さんお願いします。

 

(記者)

中日新聞です。期成同盟会の話にちょっと戻ってしまうんですが、長野県の阿部知事と神奈川県の黒岩知事がですね、現行ルートで整備する考え方に静岡県が立つのであれば、静岡県の参加というものを賛成するということを会見でおっしゃっていたようです。これに対して知事は、この両知事と考え方としては同じということなんでしょうか。

 

(知事)

現行ルートで、今、検討してるわけですからね。

現行ルートを変更した場合のことを考えているわけじゃありません。

現行ルート、これが決まった過程であるとか、現行ルートをした場合に出てくるであろう水の問題、生態系の問題、盛土の問題、監視の問題、そうしたそのいくつかの問題をですね、議論したわけですが、現行ルートを前提にしてやったわけです。

 

(記者)

もう一方でですね、自民党の特別委員会のときに、知事は県民の理解を得られていない状況では、静岡工区の工事の中止かルート変更ということをおっしゃっていたとご説明を受けました。それとは整合性というのはどうなるんでしょうか。

 

(知事)

これはですね、正確に言いますと、1人3分間、10都府県のですね、知事さんが与えられたわけです。

そこで私が申し上げたのはですね、国交大臣が意見として、この地元住民のご理解がなければ、駄目だとおっしゃってるわけですね、地元住民の理解ができなければ、ルート変更、南アルプストンネル工事の中止というのを皆さんの仲間の元国交副大臣、かつその委員会の事務局を預かってた方が言ってられましたと言ったわけです。

ですから、その方が言ったと言った。私は固有名詞を挙げたわけですね。

そうすると委員長の方から、固有名詞はあげないでくださいというふうに言われました。

だけど明確に固有名詞を挙げたわけです。そして、さらにこの件について言えばですね、面白いことがございました。

5月16日に幹事長が変わりました。自民県連の。その翌日だったか野崎幹事長が、元幹事長がご挨拶にこられて、そして、ま、立派なことだと思いましたが、その時の話はですね、知事選のときにどうして対立、あなた方の候補の方が、いわゆる住民の理解を得られなければ工事中止、それからルート変更と言われたんですかと聞いたんですよ。何度も言われましたからね、公の場で。

そしたらですね、国会議員、地元の国会議員が集まって決めたことで、候補者が勝手に言ったことはないとおっしゃったわけです。

ですから、その地元候補者をですね応援している地元の、この国会議員の中には、特別委員会の人がいますよ。

大井川流域の方もいらっしゃるし、それからそこで顧問格の方で入ってる人もいます。

その方たちと話し合って決めたそうですよ。そうおっしゃいました。それだったら、今の状況を見れば、本当厳しいでしょうと、今どうしておっしゃらないのかって聞いたわけですよ。今日はその話に来たんじゃないっていうことでですね、お帰りなったわけですが、ですから私が言ったんじゃないんですよ。

知事選のときに、自民党のリニア中央新幹線特別委員会の事務局を預かり、鉄道局を所管する副大臣をしてた方がですね、地元の国会議員の了承のもとに、堂々と言われたわけです。

それを私はそこで繰り返したわけですよ。

だからそのルート変更とか、工事中止という言葉を、ブリーフィングのときに申し上げましたけれども、固有名詞は言わないという、古屋さんが言われたのでですね、そういう話をしましたと。いうふうに申し上げたわけですね。

正確にはそういうことです。

記録が残ってると思います。多分テープ起こししてると思いますから。

 

(記者)

わかりました。先ほど特別委員会の会議、非公開だったので、ちょっと我々も文言までは確認できてないんですが、それを見ることはできますか?

 

(知事)

それは委員長のあれだと思いますが、前回ですね、おかしなことがありました。

それはあの1回目のときですね、今回2回、少なくとも私が出席したのは2回しかありません、で1回目のときにですね、有識者会議のこの議論を尊重するかどうかというふうに聞かれまして、尊重するという意味のことを答えました。

そうすると後で記者のブリーフィングの際にですね、委員長の方から有識者会議の結論を静岡県知事は尊重すると言ったと。

これが収穫だというふうに、そういうブリーフィングがされたわけです。

しかしそれはですね、正確じゃないんですよ。有識者会議に持っていっているその案件は専門部会で上がったたものでありますから、そこでご議論していただいたものは尊重し、それを持ち帰って、専門部会で議論していただいて、地元の理解を得ると、そういう段取りになりますというふうに私は言ったわけですね。

で、そう言ったはずなのに、そのなんて言いますか、そういう形でまとめられたのでですね、偶々ありがたいことに、その、うちの職員が、ウェブでしたから全部テープにとってたわけですね。

それを文字起こしいたしまして、そして古屋委員長の方に、私はそういうことは言ってませんということを言いました。

従って今回もですね、おそらく、テープとってありますか。おそらく向こうは取ってるでしょう。ですから、それをご覧になりますとですね、固有名詞を挙げまして、さらにこうも言いました。大井川流域を預かっている国会議員の方がそこにいらっしゃるわけですね。その方は地元の方たちの理解を得ることがもう、大事だから、地元の水を守りたいって気持ちを常に地元で言われてます。

一方で、その委員会ではですね、その趣旨は基本的にリニアを推進ですから、それと一見矛盾することを言わざるをえないと、そういう板挟みの状況に陥ってる方もいると。

ですからですね、これはあの、なかなかにそれぞれの立場があるかと思いますけども、そういう記録はですね、本来、国策としてやってることなのでですね、秘密にするべき筋のものではないと、こんなふうに思いますから、私はあの、あなた方の方でですね、向こうの主催ですから、その主催者の意思を逆なでするようなことをしていかないと思いますけれども、そのご了解さえあればですね、私の発言を全部そのままテープ起こししていただいて、全く私には問題はありません。

 

(記者)

わかりました。5月26日だったと思うんですけど、自民の特別委員会、その後のブリーフィングは、知事は簡略化して、今我々にお伝えされたということで、実際の意図としては、岩井さんが言ったようなことを、そのなぞったというか、

 

(知事)

そうルート変更と、それから工事中止についてはですね、あなた方の仲間が言われたと。

 

(記者)

なので知事の言葉ではないと。

 

(知事)

で、なぜ言われたかというと、その地元の理解が得られなかった場合、得られない場合ですね、流量について得られてますか、得られてません。水質はどうですかと、水脈はどうですかと、盛土はどうですか。それから生態系はどうですかと。監視体制はどうですか、どれ1つですね地元は受入れると言ってませんので、ということであれば、あなた方の仲間が言われたように、ということでですね、そこでそういうことを出したわけです。

 

(幹事社)

日経さんお願いします。

 

(記者)

日本経済新聞です。

ちょっとシンプルな質問にちょっと立ち返らせていただきたいんですが、期成同盟会について、期成同盟会ですね、リニアのですね、伺いたいんですけれども。期成同盟会に静岡県が入るかどうかってのは近々決まると思うんですけれども、もし入るとなりましたら、沿線の県のですね、知事さんたちと直接対応するチャンネルが出てくると思うんですけれども、そこで知事はですね、静岡工区についてですね、どういう課題なりを伝えて発信していきたいと、加入することによって、どういう課題点を、これまでおっしゃってますが、短くて結構なので。

 

(知事)

私はね基本的に静岡中心主義じゃないんですよ。

ですからですね、東京都は品川は品川なりの問題があります。

それからもちろん、この住宅地は通りますからね。

このいわゆるこの空洞があったりする。だから今のこの工法でできるかどうかっていう問題も抱えてらっしゃるでしょう。

それからもちろん、相模原というか神奈川新駅ですね、ここも褶曲山脈すなわち丹沢を抜けなくちゃいけませんので、その問題があって、すでに新東名の道路でですね、1日もわずか数センチと掘れないような、そういう地質のとこにぶつかっていたりするわけですよ。

だから当然ですねそういう問題も出てきてるはずです。

それから中津川、飯田、それらは残土置き場だとかですね、残土処理の問題だとか、それぞれ問題があるんです。そしてもちろん名古屋駅もそうでしょう亀山あるいは奈良、新大阪についてもそれぞれ問題あると思うんすけど、それをですね、お互いに皆共有することが大事で、それぞれ皆は地元中心でうちに来ればこれは地域の発展に役立つという、そういう観点で言われてると思いますけども、案外ですね、他県のことは知らないまま、期成同盟会で早く早くと言ってるっていうその面もあるかなということは、この間中津川に行って痛切に感じましたね。

ですから私はいろんなその場面でですね、お互いにリニア新幹線をどう生かしていくかということを意見交換したいと思ってます。

 

(記者)

その意味で要は静岡県の課題については、水の問題であるとか生態系とか、今これは知事がおっしゃってきた課題ですよね。

これが静岡は、あの全体としては、総論は賛成なんだけれども静岡については、そういう課題がまだ残っているから申請書にも書かれていた通りだと思うんですけど、そこはその、静岡はそこはちょっと理解してくださいよというのは、やはり他の知事さんたちにも直接説明していくと。

 

(知事)

それはそうでしょう。お互いをお互い理解し合うと。ですから、こないだ青山、中津川知事(正しくは、「中津川市長」)さんとこに行った後ですね、織部君、もう1回行ったのかな。

 

(職員)

お手紙を。

 

(知事)

お手紙を、そういうふうにして、向こうには小倉さんというですね、リニア担当の部長がいらっしゃるんですよ。

その方とこのホットラインといいますかね、せっかくお互い知り合ったのでということで、これも1つの一例ですけれども、そういうレベルをですね、重層的に知事さんレベルだとか、関係市町のトップだとかね、大鹿村だとかあの辺はいろいろ問題抱えてると私なりに知っておりますけども、実際に行って誤解されるのも困るのでね、もし一緒にリニアを進めていこうという立場だったらですね、それぞれ抱えてる問題は必ずあるはずですから、それを共有しながら一緒に解決を図っていくことができると思ってます。

 

(記者)

ちょっと重要な問題なんでもう2つだけ簡単にさせください。ルート変更の話がさっき出ましたけれども、知事はこれまでいろんなインタビューとかいろんな形の中でですね、やはり工事の中止とルート変更というか、経緯は置いておいてですね、今の南アルプスの地下を通るのは、ちょっとまたJRとかも考えるべきときじゃないかとたびたびおっしゃってますけれど、これは期成同盟会に入ったとしてもですね、やっぱり南アルプスに問題があるならばルート変更もやっぱりの1つの選択肢だという考えはそこはお変わりはどうなんですか。

 

(知事)

これはですね一番肝心なのは事業主体はJR東海なんですね。

皆さんがたがこれ見てる前で、彼に聞きました。

もしもここでですね、重大なこの障壁があるとした場合どうしますかって聞いたわけです。

全く考えてないっておっしゃったので、これは間違ってると思いますね。

山登りも途中でどんな天候が急変するかわからない、そういうときにはどうしますかと、あえて遠くまで行くんだって全員が死んでしまったら何もないでしょ。

同じようにですね、どんなことにも障害があるので、そのときにどういうふうに臨機応変に考えるかっていうのがトップの役割だと思いますね。

ですから私はこの件について本当はですね、亡くなられた葛西敬之さんとですね、直談判がやりたかったわけです。

実はもう1月段階で肺やられててですね、30分も話すことができない状況だったってことを最近知りました。

本当に残念だったと思ってます。

 

(記者)

最後1点で、静岡県内のメディアも含めてですね、関係者は期成同盟会への申請書を読めばですね、静岡工区もやはり認めるからいいっていうふうに言ってるんじゃないってことはよくわかっているんですけど、ただ全国のですねやはりあの普段リニアの問題で静岡県見てない方々は、静岡の工区にちょっと慎重反対されてきた知事が期成同盟会に入るってニュースを見るとですね、あの静岡の工区もちょっと考えが変わられたんじゃないかっていうふうに誤解をされる人も大分ですね、実際いるように思うんですね。

 

(知事)

誤解だらけですね。

 

(記者)

そこはやはりそのこれまで知事選の公約にも掲げられて、水と生態系と残土またあとルートの先の考え方、ここはあの政治家としての信条はこれは今の時点で知事のお考えは変更はないという理解でよろしいですか。

 

(知事)

変更ありません。一貫してます。

 

(記者)

そこは県民が今日YouTube見ていらっしゃるので、ちょっと改めてそこの水のところと、そこをちょっと簡単で結構なので、スタンスをもう1度ちょっと説明していただきたい。

 

(知事)

有識者会議でですね、流量全量戻しについて、トンネルを掘削するときに出る水、全部戻すのが全量戻しだということですから、先進坑掘る時の水もそうなんですよ。従ってそれをですね、戻せないってことですから、流量の問題がある。

それから、その後ポンプアップして、本坑とか、斜坑とか導水路トンネルとかね、これはあのきれいな水が戻ってくるのではなく泥水をですね、椹島で濾過して戻すわけですね。水質が変わります。当然水脈が変わります。あの掘ってしまうと盛土ができますので、その盛土は370万立米で、熱海の土石流の、あれは5.5万立米ですから、60倍70倍のものが、そのかなり上流のところに積み上げられると。それからヒ素とか重金属が当然ある場合があると。それからまた生態系のこのダメージってのがあると。これはもう300m以上地下水位が下がるっていうことを、JR東海が言ってますからね。そしてまた監視体制の問題があります。ですから流量、水質、水脈それから盛土、生態系、監視体制、それから今はですね、なんとこのルートが決まったときの、不透明な決定過程というのもありますので、こうした問題が、やっぱり明確になって誰もがなるほどこういうふうにして解決できるのかというふうになった時にGOってことなるんじゃないでしょうかね。

地元の理解を得てからやれというのは環境大臣閣下それから国交大臣閣下と、両方ともですね、強く前提条件として言われてることですから、どこが理解されるべきことか、流量、水質、水脈、盛土ね、それからまあ、対策土と言ってみえる。それから生態系。こうした問題はですね、残念ながら解決されてないと、ようやく生態系についての議論が始まったと、しかも何のリーダーシップをとらない、国交省のもとでという、そこが問題だと思ってます。

 

(記者)

生態系の議論しっかりこれから積み上げていって、そこまず当面やってかなければいけない。

 

(知事)

そういうことですね。そういう約束ですから私たちはそれを約束を守りますってことで国交省とやってるわけですから。

 

(幹事社)

朝日テレビさんお願いします。

 

(記者)

静岡朝日テレビです。よろしくお願いします。

先ほど誤解だらけですっていうふうにおっしゃってましたけど、実際に期成同盟会に申請書を出されてから、何らかのリアクションというのはあったんでしょうか。

 

(知事)

特には、個人にはありませんね。

 

(記者)

それとその申請書を出されるときに、大村知事に対してまだ壇上に残ってるときに、かなり強引な形で渡されたと思うんですけど、大村知事は後日、社会人なら普通、事前に話があってしかるべきだみたいな発言されてるんですが、ああいったあの演出というか行動は何か意図的なものがあったんでしょうか。

 

(知事)

いいえ、あれは順番にですね、議論していくわけですね。

感染症対策どうするか、インフラ整備どうするかと。インフラ整備の議論のときに手を挙げまして、まずその高速道路については、まだ作られてないところをきちっと作っていただくというふうに要請することと、高速道路網を使ってですね、富山県の人もあるし三重まで来てるわけで、朝5時に出てるわけですよ。

それは大変ないわゆる料金がかかってるわけです。ですからこの料金も外国人並にですね、いわゆるそのハイウェイパスですね、ジャパンエクスプレスウェイパスと言われるようなものを活用できるように日本人にもやったらどうかと、もう1つ、この、このリニア問題があるということで、今日はですね、セッションが終わりましたらば、ちょうど申請書が届いたので、このセッションの中でじゃなくて、セッションが終わって休憩時間になったときにお渡ししますと、言ったわけですけど、それぞれ聞いてられる方と聞いてられなかった方、いるかもしれませんけど、私はその自分の発言の中でですね、このセッション、すなわち最初の国へのこの要請についていくつか項目があって、そのセッションが終わって休憩に入ったときにですね、渡すと、いうことを申し上げて、そして渡したわけですね。席を立たれてトイレに行かれるとか言われる前にですね、渡すということをしたわけです。

 

(記者)

はい、ありがとうございました。




幹事社質問(参議院議員選挙)

(幹事社)

その他いかがでしょうか。

 

(幹事社)

ありがとうございました。では2点目伺います。参議院選挙、22日公示と言われております。リニア、今おっしゃったリニアの問題であるとか、県内では浜岡原発、今あの稼働を停止しておりますが、その再稼働の問題、このあたりは、この今回の国政選挙の場において、争点としてふさわしいのかどうか、議論すべきであるのかどうか、知事の考え方を教えてください。

 

(知事)

あの、リニアは民間企業がやってるとはいえですね、あの、国から3兆円の、いわゆる何ていいますか、投融資、財産投融資ですね、こういうのがございまして、国策とされてるわけですね。

ですから、これについて静岡県は今、こういろいろ問題が関わってますからですね、議論の対象になると思います。

それから原発については、ウクライナへのロシアの侵攻で、原発の、その、攻撃されましたね。

ですからあの、原発の安全性についてはですね、今まで津波とか地震とかって言ってましたけれども、テロとか、本当に戦争とかですね、そういうことに対しての問題もあるわけですね。浜岡はどうかということになりますが、日本の政府、経産省の方では、エネルギー基本計画を出してるわけですね。

だからこれは国として、その、原発をいついつまでですかね、2030年ぐらいには20%以上確保するとかってこと言ってるわけでしょう。

ですからこれ本当にそれでいいんですかどうかということをですね、各候補者がどう考えてるのかと。うちは浜岡原発がありますから、どういうふうに考えますかというのはですね、あの、考えをしっかりと言うべきだというふうに思います。

静岡の、あの、もちろん岸田政権の是非をめぐる戦いでははあると思いますけどね。

岸田政権がなさっておられる政策、新しい資本主義であるとかですね、を中心にした、政策を問うてるのももちろん入るというのは当然のことながら、静岡県特有の問題としては、リニアについてこれだけ大きくですね、いろんな方が関心持ってるのでありますから、自分の意見は当然、この、明確にするべきであると。原発につきましては浜岡原発、静岡県も持っておりますので、近くにですね、31km以内のところにたくさんの人が住まれてるわけですので、その人たちのことも考え、そして原発への攻撃ってのは、ありうるんだということもありますので、自分はどう考えるんだと、エネルギー政策についてどう考えるんだと、国のエネルギー基本計画を認めるのかどうかと。今は6%ぐらいでしょ全体。27基が全部動かないとですね、20%以上いきませんよ。それを認めるのかどうかというのはですね、これ当然、見識として持ってるべきことだというふうに思います。

だから両方とも、これは議論になりうると思います。

 

(幹事社)

ありがとうございました。各社から今回の選挙についてお願いします。

 

(幹事社)

毎日さん、お願いします。

 

(記者)

毎日新聞です。

あの、参院選に関係があるというふうに言われてるのでお聞きします。

自民党の吉川議員が18歳の女子学生に飲酒をさせた上で、4万渡したと報道されて離党しました。知事はどのように受け止めますでしょうか。

 

(知事)

これはですね、議員の出処進退に関わることであると思っております。これは、何しろ、国民の代表ですから、ご自身がお決めになることであるというふうに思っています。

 

(記者)

吉川さんは衆議院議員ですが、今回の問題は参院選にも大きな影響を与えるんじゃないかっていう考えが広がっています。知事としては今回の吉川さんの問題は、参院選にも影響すると考えますでしょうか。

 

(知事)

与えると思いますね、何しろ岸田派ですから。

 

(記者)

国会議員に対する不信という意味でも、今回の問題は小さくないと思います。ロシアのウクライナ侵攻で、人によっては国難という言葉も使う中で、記事が事実だとすれば、国会議員というのは、とても暇な人だなというふうに世間は思うと思いますし、あと、コロナの経済的な影響で苦しんでる方が多い中で、本当に報道の通りであれば、国会議員というのは、かなり優雅な生活をしてるんだなというふうに思う方が多いと思います。

知事としては、今回の問題と、その国会議員に対する不信感についてはどんなふうに思いますでしょうか。

 

(知事)

吉川さんが1番そのことを痛感してるんじゃないかと思いますね。ですから、しっかりと自分の考えをまとめて、有権者の前にその考えをお述べになると、いうのがいいと思いますね。

 

(記者)

今回のことが事実であれ、事実でないにしろ、やっぱり国会議員としてきちんと説明すべきと思いますが、現時点で、吉川さんご自身から説明する、された形跡はありませんが、そのことについては、吉川さんは静岡県を含む東海ブロックの比例として選出されている国会議員なので、静岡県としても全く無関係のことではないと思いますが、知事はいかが受けとめますでしょうか。

 

(知事)

誠に残念に思ってます、もちろん。ですから、吉川さん、それなりの見識を持っている青年代議士ではないかと思いますので、自らの、この今回の大失態ですね、これについてですね、今は、もう、針のむしろの上にいると思いますけれども、これを克服して、正々堂々と、国の代表の1人だということでですね、前に出てらっしゃいというふうに申し上げたいと思います。

 

(記者)

もう1点、吉川さんは、岸田派に所属していて、岸田総理は、現在、もう、派閥離脱しないまま、総理大臣をしているので、今回の対応が岸田内閣の支持率にも影響してくるんじゃないかと、このまま吉川さんが説明がないまま国会議員としての地位を維持した場合、岸田内閣の支持率にも影響してくるんじゃないかというふうな見方も出ていますが、それについてはいかがでしょう。

 

(知事)

これも1つの見方でしょうね。

彼が岸田派で、岸田総理の横でですね、よくテレビに映られていたのは、多くの方たち、ご存知ですから。ですから、中には若手のホープと書いた人もいるぐらいですから、岸田さんにとっても他人事ではないと、思われてると思います。

 

(幹事社)

産経さん。

 

(記者)

産経新聞です。

すいません。これまで、何度も聞かれてることだと思うんですけれども、改めて今日、国会が閉会しましたので、教えてください。

この参院選に対して、知事のスタンスをお伺いしたいです。前回の、あの、参院の補選では、特定の候補を応援されました。今回は、特定の候補、もしくは特定の党派を応援されたり支持されるようなことはあるんでしょうか。

  

(知事)

ありません。

 

(記者)

前回の補選のときも、会見で私達からそのように聞かれたら、応援しないというふうにおっしゃって、実際には何度も候補者の横で応援演説に立たれました。それは前回の補選だけではなくて、静岡市長選でも同じことが起きました。それでも、今回は応援しないというふうに私たちに約束していただけるんでしょうか。

 

(知事)

はい。あの静岡市長選は偶然でしたね。たまたま通りかかったってことでした。いきなりマイクを突きつけられたという。ですから、意図せざる形でマイクを握ったということですね。

前回の参議院の補選は、何しろ、静岡県選出の参議院、しかも、リニア絡みで私と一対一で、まあ、一対一ではありませんでしたけども、戦った方ですから。それを埋めるということなのでですね、続きというのがあったわけですね。

しかし、これもですね、出陣式の時に、たまたまその日、県庁の仕事が、朝、少しゆっくりだったわけですね。浜松でやられるんじゃなくて、静岡駅前でやるってことを聞きまして、どんなことを言うのかなと思って聞きに行ったわけです。

そしたら、反対側は、南口は、もう、黒山の人だかりで、そこに近くに車を停めて。これは、もちろん、家の、自分の車ですけれども。そして、駅を抜けてですね、来たら、あまり支持者もいなくて、見つかってしまってですね。それで、呼び込まれて、本来、いるべきではない、出陣式というのは全部決まってるでしょ、偉い人も来てらっしゃるから。だから、私は遠慮したわけですよ。ところが、そのうちのお1人が、自分はマイクを持たないから、君、持ってくれと言われて、もう何か、その中の流れの中でですね、やってしまって、それがきっかけになって。そしてまた、考えようによってはですね、これは、もう本当に補選とはいえ、知事選の続きだというふうに思っておりました。

そして、それは、結果的に衆議院にまで繋がりましたから。ですから、これ全部時間的に連続したってことがありまして、ですから、これも反省をいたしまして、今回の参議院選は、参議院選はですね、応援はしないと、繰り返し申しているとおりです。

 

(記者)

つまり、前回のご自身の参院選、参院補選に対する行動は、今では反省していると、適切ではなかったというふうにお考えだということでしょうか。

(知事)

必ずしもそう思ってません。発言の中身は問題ありましたけどね。

リニアの問題がですね、争点だったのは参議院…ああ、知事選でしたね。それの続きでしたからね。ですから、そういう意味で、連続性があったと思ってるんです。

もし、なかったとすれば、これは、それの1週間後に行われた衆議院選挙でしょう。ちょっと参議院選の補選と衆議院が重なりましたから、そういうところはですね、勢いというので、乗ってしまったかなと。失言もしたということですね。

 

(記者)

今、勢いとおっしゃっいましたけれども、知事は、その候補者、参院補選の候補者への応援演説の中で、いわゆる御殿場コシヒカリ発言と言われている、はい、御殿場にはコシヒカリしかないという発言をなさって、非常に御殿場市民を傷つける結果になりました。

要は、知事がちょっと言葉は悪いかもしれませんが、軽いお考えで、候補者の横でマイクを握られて、ちょっと熱のこもった演説をしてしまうと、言葉が滑ってしまうという傾向もあるように思うんですね。

そのことに対して、今、どのように思ってらっしゃるか。もし、反省してらっしゃるのか。ちょっと…。

 

(知事)

深く反省してます、本当に。

 

(記者)

今回の参院選では、そのようなことは、もう、なさらないと。

 

(知事)

しません。はい。

 

(記者)

あの、候補者はほとんど変わってないんですが、それでも応援することはないんでしょうか。

 

(知事)

はい、ノーサイドです。しません。

 

(記者)

はい、ありがとうございます。

(幹事社)

テレしずさん、お願いします。

 

(記者)

1点だけ、すいません。今、コシヒカリの発言が出たので、お伺いさせていただきますけれども、去年11月の定例会見で、私が若林さんに謝るのかと知事にお尋ねした際、機会があればとお答えしたように記憶しております。

その機会はあったのでしょうか。

 

(知事)

ありませんでした。

 

(記者)

機会を作らなかったってことですね。わかりました。

 

(幹事社)

そのほか、いかがでしょうか。

 

(記者)

あ、じゃ、すいません。NHKです。すいません、幹事社なんですけど、ちょっと別で質問させてください。

参院選の争点の関係なんですけれども、先ほど朝日さんからリニアと浜岡原発についてのお話があったかと思うんですけれども、当面、国政選挙、参院選が終わると時間が空く状況になりますけれども、このリニア、浜岡原発以外で、その再選の争点として、あの、知事が求めることでしたり、議論を期待するものがあれば教えてください。

 

(知事)

エネルギー問題です。

もちろん、これ、浜岡原発問題もエネルギーの1つですけれども、何と言いましても、このエネルギーが…、エネルギーっていうか、燃料ですね。これが、いろんな原材料にも響いてますから、これは非常に大きな問題で、どうするかと、いうことを考えなくちゃいけないと。そして、それで生きてけない人たちも出てくるわけですね。イギリスでも、もう、ものすごい値上がりですから、今。ですから、同じようなことがですね、車がなければ、仕事ができない人たちがいるわけですよ。ですから、私はですね、今、ガソリン代を補填するとか、いろいろな形での、その県の、国民へのですね、支援策がなされてますけど、日本は車社会ですからね。しかもまだ、電気自動車は、もうほんの一握りです。ですから、どうしてもガソリン使わざるを得ない。そして高速道路を走らないと、信号待ちだとか時間もかかります。ですからですね、高速道路料金というのをですね、今、インバウンドが始まって、外国人は、もし、望めば、パスポートと国際ドライビングライセンスを持ってれば、2週間で3万4500円ですか、乗り放題なわけですね。

それをですね、日本国民に、どうして同じようにサービスを提供しないのかと、いうようなこともありまして、私は、高速道路料金、高速道路の持ち主は、国ですから。国交省さん並びに財務省さんだと思いますが。そこがですね、国民を助けたいというなら、高速道路料金、高速道路を抜きにして、生活できない、産業が成り立たないのが日本です。ですから、そこをですね、外国人並にするべきだと。ジャパンハイウェイパスですね。それを外国人と同じように日本人も享受できるようにしてくださるようにってことで。これは中部圏知事会でも訴えました。

それは、単に観光目的だけではなくて、物流なければ、日本の経済は成り立ちませんから、物流業者の、すなわちトラックもですね、観光バスで修学旅行に行ったり、旅行されたりする方がいらっしゃいますから。500キロ以上超えると、2人は、運転手はつけないといけないと。これをやりますと、ますます、お金かかりますからね。

ですから、1番の基本的な国民の税金で作られている高速道路はですね、外国人並にやったらどうかと。なぜ、そういうふうに外国人並って言うかというと、全然、制度の変更がいらないからです。

レンタカー会社に行って、パスポートとドライビングライセンスを見せればですね、外国人は、その特典にあずかることができるわけです。

日本人の場合は、ドライビングライセンスさえ持って行けばですね、それでもらえれば、同じように享受できるわけですから。従ってですね、今ある制度をそのまま使えると、余計なコストがかからないと。例えば、今、距離で高速道路料金、取ってますけど、あれをですね、定額制にしろという意見もあります。非常に立派な意見だと思いますけれども、制度を変えなくちゃいけないから大変ですよ。しかしながら、制度を変えないで、すぐに使えるっていうのがですね、しかも誰にもがベネフィットすると、GoToトラベルのときには、日本人は、ドライビングライセンスを見せれば、レンタカー会社が発行してるようなものをですね、他のところから、ETCカードで、そのパスをですね、私はハイウェイパスというとわかりやすいんじゃないかと思いますけども。レイルウェイパスと同じようなですね、ハイウェイパスを、外国人と同じように日本人に共有することがですね、これ大きいと。

なぜかっていうと日本の経済のうち、国内旅行はですね、だいたい24兆円ぐらいですが、外国人が来られても、一番多いときでも3兆円から4兆円ぐらいでしょう。ですけど、その二十数兆円のやつがですね、その1割伸びるだけで、2兆円ぐらい伸びるわけですね。つまり、あの、人が使うだけで。それからまた、だいたい年間30億台分ぐらい、高速道路を使っております。東日本と中日本と西日本があるわけですけれども、中日本の場合には、7億台分ぐらいでしょうかね。あとは東日本と西日本が占めてますけど、30億台分の高速道路利用者がいるわけですよ。これはですね、ものすごく大きいと思いますよ。

ですから、こうしたエネルギーをですね、全ての人たちに安く使えるように、ガソリン代そのものではなくて、その何て言いますかね、そのインフラ、それが、使う国民の、いわば共有財産である、私有物でない、高速道路をですね、切手と同じように、稚内に出そうが、沖縄の与論島に出そうが、はがきが64円(正しくは、「63円」)です。そういうようにですね、するべきであると、いうふうに思っておりまして、このエネルギー問題をですね、避けて通れないので、しっかりとした議論をしていただきたいと思いますね。

そして、そこに例えば解決策、今、言ったようなものをですね、公約として掲げられて、そのために働くといわれればですね、これは本当に立派な人だと、いうふうに私は思いますね。




幹事社質問(訪日観光客受入れ再開)

(幹事社)

すいません。3点目、最後に、インバウンドの海外からの観光客の方が一部団体客等に解禁されました。人気の観光地を多く抱えた本県の知事として、何か不安であるとか、期待であるとか、何かありましたら。

 

(知事)

両方あります。期待はともかく、この素晴らしい世界クラスの資源がある地域で、外国人の方たちも10万人以上(正しくは、「約10万人」)いらっしゃいますし、国籍は120ヶ国以上と。126ヶ国です。それくらいの人たちが平和に暮らされているところですからね。ですから、大勢の人に来ていただきたいと。一方、添乗員が、ちゃんと、いろいろと、このビザとか、あるいは感染対策に責任持ってっていうことではありますけれどもですね、もし、その感染症が発症した場合にどうするかという不安がございますから。ですから、発生した場合には、添乗員なり、この旅行業者、担当の旅行業者がですね、責任を持ってってことになってますけども、一緒にですね、なるべく早く、それから拡散しないようにしなくちゃいけない、こういう予防策は取っておかなくちゃいけないなということを。そこはちょっと不安なところがありますね。

 

(幹事社)

ありがとうございました。この件について何かございますでしょうか。どうぞ。

 

(当局)

知事、この後、公務を控えておりますので、ちょっと、この後の質問、手短にお願いできればと存じます。申し訳ありませんが、御協力をお願いいたします。

 

(幹事社)

その他何かご質問等あればお願いいたします。

 

(幹事社)

読売さんお願いします。

 

(記者)

読売新聞です。すいません、コロナの関係で、昨日、吉村知事、大阪府知事が、濃厚接触者の隔離を無くしたらどうかとみたいな提言をされてて、知事はなんかコロナの関係で、ご自身の考えで結構なんですけど、あるいは、具体的な考えじゃなくても、こうなっていけるように、みたいな部分でもいいんですが、何かその国に提言というか、こうしてもらいたいというような要望とかございますでしょうか。

 

(知事)

これはですね、願望を言ってもしょうがないんですね。

やっぱりデータに基づいて、そして、そのデータについて正しい判断ができる専門家の意見と、いうものに基づいて、やらないといけないと、いうことですから、どんな変異株がくるかもわからないと。従って、今のところはですね、オミクロンってことになっておりますけれども、それは別の物になる可能性もあります。今、ワクチンがある程度進んでいるということですが、ご案内のように、数は決して少なくないですね。ただ、重症者が少ないとか死亡者が少ないとかということで、安心で、インフルエンザ並だっていう方もいらっしゃるわけです。

だけど、我々はですね、やっぱり、まだ、抑え切ってないという印象を、専門家会議の意見を聞きながら、私は思ってますのでですね。通常通り、濃厚接触者でも大丈夫だと、いうようなことをいう、僕は、段階ではないと思っております。これは、あの、毎週毎週後藤くんと、それから、あと杉山くんがですね。違うのかな。後藤さんがですね、やってくれてるので、その意見が、私の基本的には同じ考えでのであるということであります。

はい。

 

(幹事社)

その他、いかがでしょうか。




一般質問(逢初川土石流災害)

(幹事社)

静新さん、お願いします。

 

(記者)

静岡新聞です。

熱海の土石流の関係で2点ほど伺います。

1点目はですね、土石流をきっかけに制定されました盛土規制条例の関係なんですけれども、7月1日にいよいよ施行されるということなんですが、この条例がですね、技術的に非常に複雑で、かつ、周知期間がかなり短かったということで、十分に関係者の方に周知が徹底されてない状況です。施行後にですね、そのような相談ですとか、あるいは、申請が殺到するのではないかという懸念が出てまして、昨日、県の担当者の方に伺いましたら、相談ですとか、その手続きに関して、あの本庁の盛土対策課、5人だけで対応するということで、通常の条例ですと、出先機関も含めて対応されるということなんですけれども、それが、あの出先機関は対応できないということになっていて、かなり、この許可の申請、審査が長期化するんじゃないかという懸念されてるんですけれども、出先機関も含めた、この全庁対応ということは、あの知事、お考えはないんでしょうか。

 

(知事)

もちろん、これはですね、人数増やして、西館のところに集めてですね、もう、行かれたらわかりますけれども、それ以上、座れないぐらいです。机も小さくしてますね。それぐらいでですね、ワンストップでやっていくということで、あちらこちらで、どこに知らせたらいいのかというのも、盛土110番ということで、そこで一括してやるという。それに若干なじむのに時間がかかるかもしれませんけども、あのワンストップで、ここで一元的に管理できて、情報を全てその共有するという、そういう、システムを構築したばかりでですね、もうちょっと運用しながら、もし何か支障が出てきたら、それを変えていくというふうに思っております。

 

(記者)

その、おそらく、5人だけですと、パンクは、ちょっとするのは見えてるのかなということなんですけれども、今回の、熱海の土石流の教訓ということの1つに、やはり、縦割り行政の弊害を指摘する声もあったと思うんですけれども、そこのところは組織のトップとして、やはり、全庁でやっていこうということが必要なのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。

 

(知事)

そうなんですよ。縦割り行政、まあ、あるいは、県と市の組織文化、市の決められたことは尊重するという、それだけじゃいかんということですね。やっぱり、チェックしたり共有したり、あるいは現場をしょっちゅう見なくちゃいかんという、こうしたことがありますのでね。だいぶ縦割りの弊害といいますか、現場は1つですから、こちらは森林課、こちらは何課と、いわゆる産廃課とか何か、やってるとですね、それこそ、縦割りの弊害になりますから。その何とか1つにするために、今回、くらし・環境部のところに、それを設けたわけです。とりあえず運用して、パンクするというようなことであれば、コロナ禍のときも、コロナのときも、そうでしたけども、応援するという。場合によっては、部屋をですね、あそこ、ちょっと混みすぎてるのですね、どうしたらいいかっていうのが、今、私は仕事の環境としては、狭すぎるなという、そういう感じも実は持っておりまして、今、おっしゃったことも懸念材料の1つとして念頭に置いておきます。

 

(記者)

ありがとうございます。

もう1点ですね、土石流の関係で、逢初川の上流域に砂防ダムがありまして、その砂防ダムの上流域が、砂防法に基づく規制がされてなかったという問題があります。

この規制がされていれば、砂防、まあ、砂防ダムの上流域で、盛土が造成される歯止めになったんじゃないかと見られてるんですけれども、この、県がですね、その規制をしなかった理由として、あの地権者の同意が得られなかったということを言ってます。

で、あの、過去のことについては、担当課にいろいろ聞いてるので、ここの場では、お話、伺わないですけれども、今後の対応としてですね、再発防止を考えたときに、地権者の同意の取得というのが、これ、必ずしも必要なのかというのは、ちょっと個人的には疑問に思っていまして、知事は、そのあたり規制をかけるために地権者の同意が必要だというふうなお考えというのは、いかがでしょうか。

 

(知事)

砂防法では、そのようにその同意をというふうに解説されてるわけですね。

 

(記者)

砂防法では、そういうふうに明確になっていなくて、国は県に任せているということになります。

 

(知事)

なるほど。これは難しいところですね。ケースバイケースだと思いますけれども。あらかじめ、どうするかっていうことをちょっと決めないでですね、さしあたって、たくさんのこの盛土の、何て言いますかね、盛土といっても1つじゃありませんので、地形も違うし場所も違うし。ですから、これは規制をすぐかけなくちゃ危ないという場合と、私権に関与するってことになると、同意を得た方がいいという場合もあるかとも思うのでですね、今、一概にとは、一概に同意はいらないとか、同意を得るべきであるとか、いうのは言えないのではないかという考えです。

 

(記者)

そうすると、その現場の判断によって、まちまちになってしまうという問題が生じまして、現場の結果、結果的に現場の責任者の、担当者の責任になってしまうというところがあると思うんですけど、方針を示すとかっていうことが、国になるのか、県になるのか、あれですけれども、必要なのかなと思うんですけど。

 

(知事)

異なる担当の人たちが現場を一緒に見にいきますと、もう現場が先生ですから、おのずと、何をすべきかが決まるというのが私の考えです。今回の最大の教訓はですね、現場に行ったのが、その技監の方で、班長級の方が、見に行って、これは危険だと言っているわけです。

その方が、今度は、上になられて、やっぱり現場に行って、その方の上にいた所長さんにもなるほどということで。あとの人はですね、見てないんですよ。

ですから、これはですね、現場によって、なんていいますか、判断が変わるよりも、文書によって判断が変わると困りますので、現場を見るということを抜きにしてですね、こういう判断をしてはいかんという、そういう考えでおります。

 

(記者)

その現場を見ることの大事さっていうのは、知事、おっしゃるとおりだと思うんですけれども、ただ、砂防部局の、その人員が限られている中で、監視が十分できるのかということもありますし、そのあたりは、ちょっと工夫された方が良いのではないかと思うのですが。

 

(知事)

人材に限りはありますからね。

従って、しかし、この困難事案というか、問題のあるところはですね、見ないといけないというのは、もうこれ鉄則ではないかと思っております。

 

(記者)

ありがとうございます。




一般質問(副知事人事、リニア中央新幹線)

(幹事社)

他いかがでしょうか。

すいません、もう1点だけ、いいですか。

すいません。NHKです。昨日のお話でお伺いしたいんですけれども、知事は空席となっている副知事の人事案について県OBの方を起用する方針で県議会の各会派の方にお伝えをしたそうなんですけれども、この選定の意図と、今回、期待していることは何かっていうのをお伺いしたいのと、あと、なぜ、今のタイミングで選定となったのか教えてください。

 

(知事)

これは、まだ、正式に提案してないんですね。

ですから、議会で、この揉んでもらわんといかんのでですね、目下のところは、この件については、ここで発言するのは差し控えてください、差し控えたいと思います。

 

(記者)

提案のタイミングは、いつごろになる見通しでしょうか。

 

(知事)

これも議会と調整をして決めると。今議会中ということであります。

はい。

 

(幹事社)

すみません、私も1点だけ、ごめんなさい。

大井川の水資源の問題、B案についてですね、先だって、静岡市長、それから山梨県側の早川町長さんがですね、一定の評価をされました。知事は、これまで、B案については、全量戻しに当たらないと、事業主体の地域振興策の一環であるという見解を示されていますけれども、改めて、このB案についての評価。それから、静岡市・早川町の評価するということに対する何かコメントがあれば。

 

(知事)

静岡市は何しろ当事者ですからね。静岡市・島田市・川根本町は当事者ですね。ですから、水を戻して欲しいってのが悲願ですから。それをJR東海さんが戻しうるということをおっしゃったのでですね、ですから、これは我がこととして捉えてらっしゃるっていうふうに思います。

そして、あの早川町の辻町長さん非常に立派な方で、あります。しかしですね、早川町は、田代ダム、取水するのは東電の権利なんですけども、そこの調整会議のメンバーではないということですね。

しかし、今回のことではっきりしたことは、早川町長さんが、いろんな形でのインタビューに答えられて、彼がそれを提案したのだと、そして、彼は子供のときから、大井川の二軒小屋のところでですね、おじいさんと一緒に過ごしたということで、その水の重要さ、また、大井川を愛する気持ちはものすごく強いんですね。ですから、早川に流れている、早川町に流れている、その田代ダムの水を、一滴でもいいから戻してあげたいと。この気持ち一徹でですね、JR東海の宇野副社長にまで行って、そして、説き伏せられたようです。

しかしながら、JR東海さんも、実は田代ダムの取水に関しては当事者ではありませんね。

それで、どういうふうにされるのかなと思ったらば、辻さんは、当然、これ田代ダムは、あの、早川町にありますので、電源立地の交付金が入ってくるわけですね。それ、非常に重要な、彼、教育にそれ使ってるわけですよ。その分、足んなくなったら、どうするんですかと。当然、東電に補償してもらいます。JR東海に応分の負担をしてもらいます。当然のことですと言われてます。

それから、ですから、東電がですね、負担をするということになる。どういう負担になる、なりますかね、補償というのは。今度、金子社長は、当事者ではないにも関わらず、その東電さんにお願いをして、そして、その水を大井川の方に、なんていいますかね、譲ってくださるということについて、これは補償しなくちゃならないと思いますと言われてるわけです。

ですから、この東電さんはですね、あの補償する側になって、お金を差し上げるわけですよ。ですからですね、これはひょっとするとですね、この目的外使用ということで、法律上、どういうふうになるのかなということがございます。そういう問題をはらんでるわけですね。

ですから、早川町長さんの善意はもう本当によくわかるんですけども、あの、御本人は、残念ながら、この田代ダムの、たとえ、早川町にそれは立地しててもですね、東京電力の、言ってみれば、財産なわけですね。これを、あの自由に差配することはできません。

そしてまたJR東海さんも同じことです。彼は当事者ではありません。

それを譲りますからと言ったって、あの、前もってですね、これを、もし言われる場合であるとすれば、利水関係の調整会議のメンバーにですね、前もって、そういうふうにしたいので、というようなことで言われればですね、今回、静岡市長さんが、大変これはありがたいという意味のことをおっしゃったと思いますけれども、それは皆さん思いますよね。

血の一滴だから譲らない、一滴の水も譲らないと。それぞれ、今まで言ってこられたら、突然、変わったわけですから、ですから、関係者は驚いております。

ですから、今回、うちは、くらし…

 

(当局)

河川

 

(知事)

河川の望月局長さんがですね、この件について、全体、仕切るっておっしゃってますが、差し当たってですね、どういう中身になっているのかということを、専門部会で出された案、案ですので、中身についてだけは、しっかりと議論してもらう必要があります。JR東海さんは、それ言った責任がありますので、JR東海のみならず、東電はどうしようとされてるんですかと。

で、今、技術的にその渇水期において、一定量の水量がなければ、大井川やっていけませんので、それを、この、維持し、かつですね、ほんのわずかな量しか取れないもの、それを戻せるのかどうかっていう、そういう技術的な問題も出てくるでしょう。

ですから、この春夏秋冬で、ま、数ヶ月ごとに、どれぐらい取ったらいいかというのは、これは、もう、約束事として、関係者に受入れられて、今、それで動いてるわけですね。

突然、こういう話をJR東海さんがやってこられて、これは水が欲しいと言っている大井川流域の方としてはですね、これは吉報であるということで、しっかりと確保したいという。そういう観点からですね。無くて済むなら、どうしてくれなかったのかっていう話になりますから。だから、野田先生という、この方面の先生が言っておられますけれども、なんだ、あげた分で、残りで発電できるなら、その、あげた分を、もう初めからあげればいいじゃないかと。

そういう議論に、あの、十分なりうるというコメントをされてますけども、当然のコメントであるというふうに私は受けとめております。

はい。

 

(幹事社)

よろしいですか。よろしいですかね。はい。ありがとうございました。




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